今日は、Endianという会社から出ているリラクゼーションドリンク『CHILL OUT』(チルアウト)の話。
GABAやテアニンといったリラックス成分配合の炭酸ドリンク『チルアウト』が、amazonの口コミなどで「眠れる」と話題なので、私も試してみました。
また、一部では大麻のような成分が使われていて危険なんじゃないかといわれていますが、その安全性についても解説していきたいと思います。
これまでにも、GABAやテアニンを配合した食品や、『ヤクルト1000』に代表される眠れる乳酸ドリンクなど睡眠に効くとされる食品をいくつも試してきましたが、はたして今回の『チルアウト』はどうでしょうか。
コノ記事は次の人にオススメ!
・『チルアウト』をまだ飲んだことがない
・リラックスできる食べ物が知りたい
『チルアウト』とは
チルアウトは、コカ・コーラが出資している合同会社Endianより販売されているリラクゼーションドリンクになります(商品のホームページはこちら)。1本250ml入りで、全国のコンビニやドラッグストア、スーパーなどで200円程度で販売されています。私の街のコンビニでは税込み205円でした。
たまに、コカコーラの自販機なんかでも売っていたりします。
以前記事に書いたコープの『Refresh』にもGABAが含まれていて『ストレス緩和』とラベルに書いてありましたが(記事はコチラ→GABAって効くの?コープで買ったストレス緩和ドリンク『Refresh』の効果)、『チルアウト』もいわゆる’リラクゼーションドリンク’に該当します。
『Refresh』のリラクゼーション効果はいまひとつ実感できませんでしたが、『チルアウト』の効果はいかほどでしょうか。
『チルアウト』は危険?配合されている有効成分は?
『チルアウト』の原材料は、以下のようになっています。
【原材料】
『チルアウト』ホームページより
果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、ぶどう果汁、オレンジ果汁、ヘンプシードエキス、ギャバ、ホップエキス/炭酸、酸味料、テアニン、香料、V.C
注目すべきは、リラクゼーション効果が期待される成分が複数種入っているトコ。皆さんよくご存じのGABAやテアニンのほか、不眠症の改善に役立つと考えられているホップエキスも含まれています。
セブンイレブン限定で発売されて大ヒットとなったサントリーの『チリン』ですら、GABAとテアニンのみ(『チリン』の効果はコチラ→危ないくらい効く!?サントリーのリラクゼーションドリンク『チリン』の味と効果)。
複数のリラックス成分が配合されている『チルアウト』には、より高いリラックス効果や睡眠の質を改善してくれる効果が期待できるんじゃないかと思います(『チルアウト』と『チリン』の効果を比較した記事はコチラです→どっちが効く?美味しいのは?リラクゼーションドリンク『チリン』vs『チルアウト』)。
また、欧米などではスーパーフードとして注目を集めている、ヘンプシード(麻の種子)のエキスも配合。
ヘンプシードには、体内では作ることの出来ない必須脂肪酸をはじめ、様々な栄養素をバランスよく含まれています。
一部では、このヘンプシードエキスが大麻由来の成分なのではと危険視する意見もあるようです。しかし、ヘンプシードは大麻とは異なる種類の『食用の麻』から取れた実なので安全です。
日本では、麻の実は七味唐辛子にも使われているくらいです。七味唐辛子を、大麻が入っていて危ないとは思わないですよね?
たしかに、『食用の麻』と大麻草は同じアサ科アサ属の植物ですが、決定的な違いは『テトラヒドロカンナビノール』という成分の量。『テトラヒドロカンナビノール』は脳への影響が指摘され、法律でも規制されている成分です。
『テトラヒドロカンナビノール』を、一定の基準以下のわずかしか含まない品種から取れた実が「ヘンプシード」として世界中で食べられています(参考サイト)。
「ヘンプシード」は、健康的な食品としてとても注目されていて、近年では、強い抗酸化作用を持つのことから、アンチエイジング効果や生活習慣病の予防などでも期待されているくらいです。
さすがに、これだけ流通している商品で麻薬成分を含んだ品種を材料として使っているとは思えません。そもそも、日本の食品基準はそんなに甘くなく、法律で規制された成分が入った商品が販売されることはまず無いです。
ですので、『チルアウト』は安全なドリンクという認識で気軽に楽しんで頂ければと思います。
チルアウトを飲むと脳にどんな影響が出るのかも詳しく調べられています↓↓↓
GABAの含有量はそれほど多くはない
『チルアウト』にはGABAが含まれてはいるものの、その他の睡眠改善効果をうたった商品と比べてみると、実はそれほど多くは入っていません。
下の表1を見て下さい。当ブログで取り上げたことのあるGABAを含む商品との比較をした表になります。
黄色で示した段のように、先ほど書いたコープで販売されているアシードブリュー社の『Refresh』よりかはGABAの含有量は多いものの、グリコのチョコレート『GABA for sleep』や伊藤園の『健康GABAトマト』に比べて半分程度しか含まれていないことが分かります(睡眠への効果はリンクをクリック)。
GABAの配合量だけで考えるとちょっと割高
『GABA for sleep』や『健康GABAトマト』に比べてGABAが半分程度しか含まれていない『チルアウト』ですが、GABA100mg当りの値段で考えるとだいぶ割高な商品です。
下表2の黄色い部分で示した段のように、各商品のGABA100mg当りの値段を算出してみました。すると、1本に50mgのGABAが含まれる『チルアウト』で100mgのGABAを摂るには2本飲む必要があるので、値段は単純に2倍。410円にもなり、今回比較した4製品の中で最も高額になってしまいます。
もちろん、GABA以外にも、テアニンやホップ、ヘンプシードエキスといった他の製品には含まれない成分が入っているので、それらを考慮したら妥当なお値段かもしれませんが、GABAをできるだけ安価で沢山摂りたいなら、その他の商品を購入されることをお勧めします。
少し変わったお味の『チルアウト』
色々計算してみると意外と高価な感じがする『チルアウト』ですが、お味はいかがでしょうか。
この『チルアウト』、今まで飲んだことのない味がします。飲む前は、良くあるエナジードリンク系の味(リアルゴールドみたいな?)を想像していたんですが、それとは全く違う味。
材料にオレンジ果汁やブドウ果汁を使用しているので、その味はなんとなくはするものの、そこに何か変わったフレーバーを感じます。苦み系の。たぶんだけど、ホップのフレーバーかなと。
不味くて飲めないとかではないですが、のどが渇いた時にゴクゴク飲みたくなる味ではないです。味を求めてまた買おうとはならないかな。エナジードリンク『Red Bull』はゴクゴク飲みたくなる味なんですけどね(詳しくはコチラ→朝活前にオススメ!寝起きに1杯の『Red Bull』でシャキっと目覚める)。
寝る前に1本飲み続けてみた
『チルアウト』を寝る前に1本、3日間飲み続けてみました。はたして睡眠の質が改善するかどうか。お値段が1本200円くらいなので、少々お金がかかりましたが、良い睡眠がとれるならと頑張りました。
結果は・・・、
残念ながら、グッスリ眠れるようになったとか、目覚めがスッキリしたとかっていうのは実感できませんでした。
ヤクルトの『Y1000』やカルピス『届く強さの乳酸菌W』、『ピルクルミラクルケア』といった眠れる乳酸菌ドリンクを飲んだ時のような、フワフワするような感覚もなかったです(詳しい効果はリンクをクリック)。
『Y1000』や『届く強さの乳酸菌W』は、コンビニなどで150円程度で購入できますので、コスパ的にも睡眠目的で飲むならこれら乳酸ドリンクをオススメします。
効果を実感するまでには、もう少し長い期間飲む必要もあったのかもしれません。
例えば、GABAを100mg配合した『スピカフェ』というドリンクを飲み続けたら、1週間くらいで、睡眠が深くなって、朝早くに目が覚めてしまうことも減りましたから(詳しくは→自然由来GABAを配合したドリンク『スピカフェ』で実感した安眠&ストレス緩和効果)。
少なくとも1週間くらいは飲み続けるのが、効果的な飲み方なのかもですね。次回は、もう少し長く続けてみたいと思います。
休憩時や仕事終わりがオススメ
ただ、この『チルアウト』、テアニンが多めに入っているためかリラックス効果はそれなりにあったように思うんです。飲むとホッとするっていうか、仕事終わりに飲むと「あぁ、今日も頑張ったな」っていう気がしてくる。
テアニンは緑茶に多く含まれていて、精神をリラックスする効果が報告されている物質です。うつ病の改善効果なども期待されています。
『一般社団法人農民連食品分析センター』のデータによれば、伊藤園の『おーいお茶』には100mlあたり2.7mg、ペットボトル1本(525ml)にすると14mg程度のテアニンが含まれているそうです(ホームページはこちら)。
一方で、『チルアウト』1本(250ml)には、175mgもテアニンが含まれています。これは、睡眠に効果を感じた森永の『睡眠改善』というドリンクに匹敵する量で、ペットボトルの『おーいお茶』の10倍以上になる計算です(『睡眠改善』の記事はコチラです→ヤクルト・ピルクルだけじゃない!森永『睡眠改善 ライチ味』はいつ飲むのが効果的か)。
『チルアウト』と同じ量のテアニンを摂ろうとすると、ペットボトルのお茶を10本以上飲まないといけないということになりますが、そんなの無理ですよね。
先ほどは、「GABA100mgで考えると割高な商品です。」と申し上げましたが、テアニンの量で考えると『チルアウト』はとても割安な商品です。ペットボトルのお茶10本だと、安価なところで買ったとしても1本88円くらいはしますから、10本分だと880円。『チルアウト』なら、お値段1本200円程度ですからね。
つまり、『チルアウト』は、しっかりとした量のテアニンを手軽に摂れるドリンクであるといえます。
自分、GABAのリラックス効果には疑問を持っているんですが、テアニンはちゃんと気分を静めてくれる効果があると信じています。先ほど出てきた森永の『睡眠改善』や、マツキヨのサプリ『L-テアニン』なんかでは、しっかり効果を実感できましたからね(詳しくは→マツキヨの睡眠サプリメント『L-テアニン』を1ヶ月試して感じた効果)。
テアニンとして摂取しなくても緑茶を飲むと気分がとっても落ち着いてきて、仕事のイライラなんかも静まります。
ですので、『チルアウト』は睡眠への効果はいまひとつ感じられませんでしたが、リラックス目的に飲むならありだと思います。
効果的な飲み方は?
仕事や勉強の休憩時間や、終わった後のリラックスしたい時に1本飲むと落ち着けて良いです。禁煙目的で『チルアウト』を飲むっていうのも健康には良いかも。ただ、お値段1本200円もしますから、タバコの変わりとしてはちょっと高いですが。。。
通販サイトの口コミを見ても、「休憩中にオススメ!」とか、「気持ちが落ち着く気がする!」ってコメントを見かけるので、一息つくタイミング飲むのがやはり効果的なようです。
テアニンは飲んでから30分程度で効果が出てくると言われているので(参考記事)、休憩時間に飲んでもしっかり効果を実感出来ると思います。
カロリーが気になるなら『ゼログラビティ』
『チルアウト』には、カロリーと糖類がゼロの姉妹品もあります。それが『チルアウト ゼログラビティ』。
甘味料に、スクラロース、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物といった人工甘味料を使用しているので、糖類もゼロ。他の材料は、オレンジ果汁が入っていないくらいで、『チルアウト』とほぼ一緒です。
私も飲んでみましたが、甘さ控えめでかなりドライな味わい。甘ったるくないので、私はこっちの方が好みかな(『チルアウト ゼログラビティ』の記事は→まずい?どこで売っている?『チルアウト ゼログラビティ』の成分・効果・口コミ)。
睡眠目的で寝る前に飲むとか、体重を気にされている方には『ゼログラビティ』の方がオススメですかね。
睡眠目的なら『スリープショット』
『チルアウト』には、テアニンやGABAの量を増量した『スリープショット』という商品もあって、睡眠の質を改善してくれる効果をうたっています。
テアニンの配合量は、1本になんと200mg(GABAも200mg)。
以前、マツキヨのサプリ『L-テアニン』で、1日推奨量の200mgテアニンを寝る前に摂取したら、睡眠が深くなって夜中目が覚めなくなりました(詳しい効果はコチラ→マツキヨの睡眠サプリメント『L-テアニン』を1ヶ月試して感じた効果)。
実際、『PR TIMES』というサイトに九州大学との共同研究に関する記事が載っていて、睡眠の質を改善する効果が科学的に実証されたとの記載もあるので期待が持てます(PR TIMESの記事はコチラから)。
今度はこの『スリープショット』を試して記事にしてみたいと思いますので、お楽しみに。
既に試された方がおられましたら、コメント欄に感想など頂けたらと思います。
まとめ
Endianから出ているリラクゼーションドリンク『チルアウト』の、睡眠への効果を試してみました。
残念ながら、睡眠への効果を実感することはできませんでしたが、リラックス効果はそれなりにあったように感じます。
テアニンがペットボトルの緑茶に比べ10倍程度含まれていることからも、リラクゼーション効果は期待して良いように思います。
仕事の休憩時間や、仕事終わりにリラックスしたい時に1本飲むと落ち着けてオススメです。
それではお休みなさい。
GABAやテアニンが効かないという方は、コチラのサプリを試した記事をどうぞ↓↓
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