おはようございます。
今日は、毛布の話をします。
11月も中旬を過ぎて、今年もだいぶ寒くなってきました。
掛け布団も、秋冬用にチェンジ。毛布を出して何気なく使っていましたが、ある日ふとラジオを聞いていると、「毛布を羽毛布団の上と下のどっちに掛けると快適に眠れるか」について寝具専門店の方が解説している番組に遭遇。
この番組、寝具について結構ためになることを多く取り上げてくれていて。以前『布団の収納方法』や『寝具の色』について放送された際には、当ブログでも記事として取り上げさせてもらいました(以前の記事はコチラ→『布団の収納方法』、→『寝具の色』)。
今回も、毛布の正しい使い方を分かりやすく解説してくれていたんです。紹介された方法を実際に試してみたら快適に眠れそうだったので、その内容を感想も交えて記事にしてみました。
これからドンドン寒くなっていきますが、寒い冬でも安眠したいという方のお力なれたらと思い書いてみました。最後までお読み頂けたら嬉しいです。
コノ記事は次の人にオススメ!
・寒い冬でも朝まで快適に眠りたい
・毛布の買い換えを検討している
・寝ている間に毛布を蹴飛ばしている
毛布の種類は大きく分けて2種類
いわゆる『毛布』というのは、大きく分けて『合成繊維素材』のモノと『天然素材』の毛布に大別されます。そして、その種類によって、かけ方が違ってくるそうです(参考サイト)。
ですので、まずはご自分の毛布がどんな素材を使って作られているのかを調べてみると良いです。たいていの場合。毛布に付いているタグに書いてあります。私の毛布にも、こんな感じで書いてありました。
さて、ここからは『合成繊維素材』と『天然素材』、それぞれの特徴について見ていきたいと思います。
合成繊維素材
まずは、『合成繊維素材』から。
合成繊維素材は、石油を原料にして作られた素材で、私の毛布で使われている『アクリル』や『ポリエステル』がそれになります。
合成繊維素材の毛布の特徴としては、まずは安価であること。後で解説する『天然素材』の毛布に比べて格段に安く、大体10倍くらい安価です。
安いですが、耐久性に優れています。長年使っていられるので家計の強い味方です。メンテナンスも楽で、家庭用の洗濯機でも大抵のモノは洗えます。ただ、毛玉が尽きやすく静電気も発生しやすいので、触り心地は天然素材には勝てません。
肝心の寝心地ですが、『アクリル』や『ポリエステル』は水分を吸いづらいといった特徴があります。
水分を吸ってくれないので、ヒトが寝ている間にかく汗や体から出る湿気を吸って外に放出するといったことをしてくれません。つまり、蒸れやすく熱をため込む力(保温力)が強いということになります。
保温力は、一般的にポリエステルよりアクリルの方が強いとのこと。また、アクリル毛布は、ウール毛布を目指して開発された合成繊維ですので、触感も優れます。気持ち良い肌触りや高い保温性を求めるならアクリル素材を選ぶと良いようです。当然、価格もポリエステルより高めです。
天然素材
一方の『天然素材』。
綿やシルク、カシミヤ・ウール・キャメルなど、動植物由来の素材で出来た毛布になります。
天然素材の毛布の特徴は、なんと言っても高い吸放湿性。寝ている時にかく汗や体から出る湿気をしっかり吸い取って、外に放出してくれます。この放湿性が高いということは、それだけ、温度調整機能に優れているということなので、熱がこもりづらく快適に眠れます。
たまに見る冬用の布団のコマーシャルなんかでは、温かさのみアピールした商品を見かけますが、寝ている間にしっかりと温度調節してくれるかどうかも快適な睡眠を取るには大事とのこと。天然素材の毛布には、その機能がしっかりと備わっているそうです。
次に、軽さ。同じ厚さでも、合成繊維素材のモノに比べて軽いです。私が使っているアクリルの毛布はかなり重い。「軽い布団=眠れる」とは限りませんが(詳しくは→【常識が覆る】『軽い布団=安眠できる』は間違い!重い布団こそ良く眠れる)、軽い布団を好む方は天然素材の毛布をオススメします。
肌触りに優れているのも、天然素材の大きな特徴の一つ。特にシルク素材は絶品です。過去に一度、どこかの寝具屋でシルクの掛け布団を試しに掛けさせてもらったことがあるけど、すっごいスベスベでやみつきになる感じでした。
自分は肌がかゆくなりやすく、冬は特に寝ている間のカユミで安眠を阻害されているんです(睡眠時のカユミ対策の記事→もうお薬とさようなら!就寝中の顔のかゆみをピタッと止めた5つの方法)。自分の使っているアクリル毛布は、顔などが触れるとかゆくて眠れなくなるけど、きっと シルクなら全然大丈夫そう。
乾燥する冬の季節、体が温まると体がかゆくなる人とか、アトピー持ちの方とかには、絶対シルクをオススメします。
ただ、全ての天然素材が、肌触りが良いとは限りません。例えばキャメル素材なんかは、わりとチクチクとした肌触り。赤ちゃんや、肌がデリケートな方はあまり利用しないほうが無難でしょう。
天然素材の毛布は、メンテナンスが大変という声もあります。普段自宅で使っている洗剤では洗えないから、専用の洗剤を用意しとかないととかね。
我が家で愛用している洗剤『がんこ本舗洗濯洗剤 海へ…Step』なら、カシミヤやシルクもOKなのでオススメですが(記事はコチラ→嫌な枕カバーの臭いもスッキリ!肌にも優しい『がんこ本舗洗濯洗剤 海へ…Step』)、市販品だと難しいこともあります。
そもそも洗濯機がダメっていうのもあるので、そういう時はクリーニング店に持っていくと良いようです。当然自分で洗うよりお金がかかります。維持管理にもお金がかかるのも、天然素材の欠点と言ったところでしょうか。
維持管理費だけでなく、商品そのものの価格が高いのも天然素材の特徴になります。例えば『布団の西川』で売られているカシミヤの毛布は4~5万円します。
2枚組ポリエステルの毛布が3,980円で手に入るのと比べると、10倍以上の価格差が。私のような庶民には、とても手が出ません。
合成繊維系なら羽毛布団の上が良い
さて、ここまでは『合成繊維素材』と『天然素材』、それぞれの特徴について説明してきましたが、ここからは「羽毛布団の上と下、どっちに掛けて寝るのが良いのか?」について解説していきたいと思います。
まずは、ポリエステルやアクリルといった『合成繊維素材』の毛布について。
合成繊維素材の毛布は、羽毛布団の上に掛けるのがオススメです。私の毛布もそうですが、特にアクリルの毛布はモフモフとしていて温かいので肌に近いところで使いたくなるけど、
専門家が言うには、肌から離れたところで使うのが良いとのこと。
その理由は、湿気を吸って放出する力が弱いから。つまりは、蒸れやすいから。寝ている間に体から出る湿気をため込みやすく熱がこもるので、肌に近いところで使うと、寝ている間に暑くなりすぎて不快になってしまうんだとか。
経験ありません?寝ている間に毛布を蹴飛ばしていて、明け方寒くて目が覚めるたなんてこと。
あれはまさに、寝ている間に熱がこもりすぎて不快になって無意識に蹴飛ばしちゃっているためなんです。蹴飛ばしても朝まで快適に眠れれば問題ないのですが、大体早朝寒くて目が覚めますよね。
早朝に目が覚めると、その後にもう一度寝るって結構難しいと思います。このブログでも二度寝の方法なんていうのを記事にしていますが、なかなか有効な方法が見つかっていません(記事はコチラ→【体験者が語る】早期覚醒しちゃった日に試した二度寝の方法3選)。
「早朝寒くて目が覚めてしまう→二度寝できない→寝不足」を防ぐためにも、合成繊維でできた毛布は羽毛布団は肌から離した方が良いようですね。
一方で、吸放湿性が低いっていうことは、言い換えると熱を閉じ込める力が高いということにもなります。
合成繊維素材の毛布を使う場合は、この効果を期待して羽毛布団の上に掛けるのがオススメです。体から出る熱を、ある程度距離を取ったところで貯めていてくれるので快適に眠れるんだとか。羽毛布団の上からフタをするイメージで、適度に熱をキープしてくれるみたいです。
天然系なら羽毛布団の下がオススメ
吸放湿性の低い合成繊維が羽毛布団の上なら、反対に吸放湿性に優れる天然素材はどうでしょうか?
やはり肌に近い所で使うのが良いということで、羽毛布団の下がオススメとのこと。体から出る湿気を吸って外へ放出してくれるので、熱がこもりづらく布団の中を快適な温度に保ってくれんだとか。
また、天然素材系は肌触りが良いものも多いということからも、肌に触れる羽毛布団の下で使うのが良いらしい。触感が良いので首元まで覆えるから、隙間から冷たい空気が入って来づらくなります。
実際に試してみたら・・・
専門家さんが言うには、「合成繊維素材なら羽毛布団の上」、「天然素材なら下」ということだったんですが、果たして本当にそうなのか、実際に試してみることにしました。
私が使っている毛布は、アクリル素材100%の毛布。この記事を書いている11月中旬は、まだ羽毛布団を掛けるには早い季節ですので、羽毛ではなく肌掛けを使用しました。肌掛け布団の上、もしくは下に毛布を掛けて寝てみて、ラジオで説明されたように快適に眠れるか試してみました。
合成繊維素材の毛布を上に掛けた場合
まずは、布団屋さんオススメの毛布を上に掛けた場合から。
この日の夜温は8度。室内は18度くらいだったでしょうか。
布団に入ってすぐは、まだ布団の中が温まっていないのかちょっと寒く感じます。毛布のモフモフ感が感じられないので、なおさら寒く感じます。特に足先が冷たい。足湯や入浴剤でしっかり温めてあげてから布団に入ったら良かったです(足湯の記事→デスクワークが多い人向け!針灸師さんに習った『頭寒足熱安眠法』)。
でも、しばらく我慢しているとちょうど良い温かさになってきました。心地良くなってきたので、そのまま入眠です。
夜中暑くて目が覚めることもなく、朝まで快適に眠ることが出来ました。中の肌掛け布団を蹴飛ばしていたり、毛布をはいでいたりもなかったです。
明け方は室内は13度でしたが、寒くて目が覚めることもなかったです。
下に掛けたケース
この日の夜温は5度。室内は17度くらいだったでしょうか。
布団に入った瞬間からすぐに温かいです。モフモフがやっぱり気持ち良い。足先もすぐに温まってきました。これは気持ち良くてすぐに入眠出来るなと思ったら、温かいを通り越して暑くなってきました。特に足先が暑くて不快に感じます。
足先が暑いと、寝つきが悪くなるんですよね。足を布団から出して、ようやく快適に感じられました。そして、入眠です。
眠りについてから2~3時間が経った頃でしょうか、暑くて目が覚めてしまったんです。やはりアクリル毛布を直に掛けると暑いようです。
起きたついでにトイレへ。一度トイレに行くと、そのあと何度も行きたくなるんですよね。気になってしまって。寒くなってくると頻尿傾向になります(夜間頻尿対策の記事はコチラ→ピタッと止まった!夜間頻尿から卒業できた方法をまとめて解説)。
もう一度寝ようと思っても、なんか暑くて寝付けません。なんとなく疲れた感じもありました。
毛布をはいでなんとかもう一度入眠できましたが、今度は明け方5時前に寒くて目が覚める始末。13度ですから、肌掛け布団だけだとやはり寒くて目が覚めます。再び毛布を掛けて寝ようとしましたが、この時間になると二度寝は難しいです。
結論「やはり専門家の言うとおり」
アクリル素材の毛布を使った今回の実験では、『毛布を上』にした場合は一度も朝まで目が覚めず快眠できましたが、『毛布を下』にすると2度も夜中目が覚める結果になりました。
やはり専門家さんが言うとおり、「吸放湿性の低い合成繊維素材の毛布は、熱がこもるので肌から離して使うべき!」ということでした。
ただ、毛布が上だと布団に入ってからしばらく寒いので、布団お腹が温まるまで時間がかかります。もっと寒くなってくると布団の中が、なかなか温まらず入眠しづらいかもです。しっかりお風呂で体を温めてから、布団に入るのが良いように思います(寝つきが良くなる入浴法はコチラ→湯船に浸かって体を温めるとリラックスして良く眠れる)。
シャワー派の人は、足湯をするだけでも寝つきを良くする効果があるのでオススメです。足湯にオススメの入浴剤についても記事にしているので、参考にしてみて下さい(オススメ入浴剤の記事→足先が冷たくて眠れない人に劇的効果!『きき湯 ファインヒート リセットナイト』)。
また、以前の記事でも取り上げた花王の『めぐりズム 首もとあったかパック』を使うのもオススメです(記事はコチラ→寒くて体が縮こまる時期に使いたい安眠グッズ『めぐりズム 首もとあったかパック』)。首元から肩甲骨周辺に貼ると20分間ジンワリと温まってくるので、布団が温まるまでイイ感じでリラックス出来ます。
今回は自前のアクリル製の毛布で試してみましたが、いずれは天然素材の毛布でも試してみたいです。やはり、こちらも専門家さんが言うように羽毛布団の下の方が快適に眠れるのでしょうか。
天然素材の毛布って、ホームセンターの寝具コーナーではあんまり見かけないですよね。ムサシやコメリ、カインズとちょくちょく買い物のついでに寝具コーナーに寄るんですが、見たことないなぁ。
【関連記事】
→ホームセンター『ムサシ』で買ったホテル仕様の枕がなかなかの良品だった話
→枕からマットレスまで充実の品揃え!コメリの寝具コーナーを徹底解剖
→マットレスからアイマスクまで!充実の品揃えに大興奮の『カインズ』寝具コーナー
また、当ブログでも記事にしたことがあるウェイトブランケットなんていうのは、上か下かどっちで使ったら良いんでしょう。体に重さがかかるとマッサージ効果で眠れるっていうから(詳しくは→【常識が覆る】『軽い布団=安眠できる』は間違い!重い布団こそ良く眠れる)、出来るだけ体に近い方が良いような気もしますが、やはり素材で決めるべきでしょうか。
カインズで良いのを見かけたけどまだ手が出ないんですよね(カインズの寝具コーナーの記事→マットレスからアイマスクまで!充実の品揃えに大興奮の『カインズ』寝具コーナー)。買ったら試してみたいです。
いずれにしても、寝具選びは間違えると体調を崩す原因になるので(新調した布団で腰を痛めた話はコチラ→あっという間にぺっちゃんこ!買って損した『極太・極厚シングル敷き布団』)、慎重に選んで決めたいです。
まとめ
今回は、『毛布を掛ける順番』について取り上げてみました。
毛布には、『合成繊維素材』のモノと『天然素材』のモノがあり、吸放湿性の低い『合成繊維素材』の毛布は羽毛布団の上、吸放湿性の優れた『天然素材』のモノは下が良いそうです。
実際に、アクリル製の毛布を下に掛けて寝てみると、夜中暑くて何度も目が覚めましたが、上にして寝ると快適に眠ることが出来ました。
皆さんはどんな毛布をお使いですか?こんな使い方をすると良く眠れるよっていうのがあれば、コメント欄から是非教えて下さい。
それでは、おやすみです。
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